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《日本郵船氷川丸》高圧ケーブル更新工事(山下公園横断)

山下公園横断部分のケーブル更新

日本郵船氷川丸は山下公園の海上に係留されていますが、そこまでは山下公園を横断して地下共同溝を通り高圧ケーブルが埋設されているのです。今回はケーブルが古くなったので更新することになりました。ケーブルルートをGoogleの3D画像で見てみましょう。

(地図データ©2022 Google)

公園は公共施設ですからたくさんの許可・認可書類が必要です。それらの事務能力もさることながら特殊な場所だけに豊かな経験が必要になってきます。

ショップから桟橋、そして船内へ

桟橋の側面やオーバーハングしている箇所などにアクセスできるよう氷川丸桟橋全体に足場が組まれました。海底に足場の基礎を打ち込むことはできないので、足場は桟橋に沿わせて架けることになりますが、桟橋に大きな負担をかけることはできないので注意が必要です。

氷川丸入り口のショップからは桟橋を沿うように船体中央付近までケーブルが敷設せれていきます。

その後プルボックスを介して船内のキュービクルに受電しました。ようやく高圧ケーブルはお客様や事務仕事に利用される一般的な電気に姿をかえたのです。

足場架けを伴う特殊個所排管交換工事《日本郵船氷川丸》

トイレ排管交換で足場架け

日本郵船氷川丸などの特殊建造物や古い建物では、細かな設計図まで残っていないことがしばしばあります。 また制約の多い条件下で作られたためメンテナンスにも特殊な対応が求められます。

今回は3階にあたるAデッキ小便器の排管交換工事ですが、該当Aデッキ床下施工箇所が、エンジンルーム(1階より2階天井部分までの吹き抜け構造)の天井部分に当たるため、エンジンルームに足場を架けて作業するしか方法がありませんでした。

トイレ排管の状態調査

排管の本管はエンジンルームから作業して交換することは決定していました。 しかし個々の小便器から本管につながる支管の状態については、交換が必要かまた工期内で交換工事ができる状況かはその場で調査しました。

スコープで調べた結果、高圧洗浄で解決できると判断しました。 トイレ床を埋戻した後、エンジンルームより本管(排管)を交換し、日本郵船氷川丸休館日内に工事を完了することが出来ました。

1本の高圧ケーブルが日本郵船氷川丸へ電気を供給しています

桟橋から船内に入っているケーブル

1本の高圧ケーブルが12000トンの日本郵船氷川丸船内全てに電源を供給しています。 太さはこんな感じです(写真)。

山下公園を横断して桟橋の下を沿って、氷川丸の横から船内電気室に入り込んでいます。 日本郵船氷川丸は海に浮いているので、潮の満ち引きによって上下します。そのためケーブルは完全固定することが出来ません。 余裕をもたせてケーブルにワイヤーの支えを巻き付けて、中空を支えています(写真)。

6600ボルトの高圧ケーブル

経年劣化でケーブルを支えているワイヤーがたるんできたので、高圧ケーブルが海面下に沈んでしまうという状況です。

新規ケーブルに交換後、ささえとなるワイヤーも新しいものと交換しました。 潮の満ち引きを考慮に入れて、どれだけ余裕をみてケーブルをたるませるか考えます。

元の電源をカットしたあと、船内の電気室までケーブルを交換しました。 とはいうものの6600Vの高圧ケーブルですから、慎重に作業がすすめられました。

緑色の薬剤は保護チューブの中で高圧ケーブルを固定する、ロック剤です。

桟橋入口(ボードウォーク)メンテにともなう木甲板取り外し(取付け)工事

塩水に触れる過酷な桟橋の支柱

日本郵船氷川丸の桟橋入り口部分は来園客にも開放された広いウッドデッキ(ボードウォーク)になっています。

支柱は海底に埋め込まれており、支柱そのものだけではなくデッキの裏面で木甲板部分を支える鉄製アングルにも塩水がかぶってくる状況です。

そのため、鉄製アングルの腐食を防ぐため強力な塗装を定期的に施す必要があります。

まず木甲板を取り外すこと

塗装は海底から足場を立ち上げ、下から見上げるようなカッコウで作業できる個所もありますが、結局は表面の木甲板をすべて取り外し、上からも作業しなければなりません。

木甲板は1枚ものではなく、細い長い板の組み合わせです。 場所によってカタチが違うので、取り外した板は、一時的に別の場所に格納し、塗装が終了すれば同じ場所に戻さなければなりません。 その数の多いこと…。

木甲板自体にも塩害はおよびます。 通常個所なら100年以上耐えられる木材も、塩害にさらされると極端に痛みが進みます。

ましてや山下公園を訪れる観光客が絶えずここを歩いているのですから、なおさらです。

前もってつけられた記号を合わせながら三日がかりで板が、正しい位置に戻されました。

日本郵船氷川丸の風向風速設備のモニター計器新設に伴うケーブル110m敷設工事

有線か無線か

日本郵船氷川丸のブリッジ屋上に設置されている風向風速計発信器のモニター計器をCデッキの事務所に新設することになりました。 ブリッジ屋上は一般ビルでいうと7階、Cデッキ事務所は1階に当たります。日本郵船氷川丸の全長は約163mですので、ざっと見積もっても直線で、100mくらいは離れていそうです。

確実に有線で

まずは無線でデータを飛ばすことを考えましたが、特殊施設ということもあり諸々の制限から使えないことがわかりました。 「ここは着実に有線で」と、ケーブル敷設工事が決定されました。

信号劣化を確認しつつ110m

ケーブルの敷設は今後のメンテナンスを考慮して露出で這わせます。この工事はさほど難しくないのですが、問題は減衰による測定信号の劣化です。

じゅうぶんな容量を送れるケーブルを選定したうえで、モニター装置を持ちながら、一定ポイントごとに発信機直下にある計器と精度の誤差をチェックしながらを、工事をすすめました。

最終的には、信号の劣化はほとんど見られず、事務所で正確なモニターが可能となりました(いままではブリッジ最上階の計器のみ)。 最終的にケーブルは110mでした。

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